まっすぐな視線

鬱彼氏とのお付き合い日記

0506 1st Birthday

ここ最近、身体の現実逃避が酷かった。

毎日20時間くらい寝て、これでもかってくらい眠気に倒される日々。

トイレと水分補給は意識的に体を起こすものの、少し起きていてもお腹があまり減らなくなった。

以前同様においしいものを食べたいという欲求だけはあるので空腹を感じなくても食べてしまうんだけど、食欲が少し落ちた。

単純に、元気がない。

 

自分でも疎ましいなと感じるくらい、カウントダウンに心が騒がしかった。

24時間切ったと意識した時は呼吸が苦しくなって、ストレスへの耐性のなさに困ってしまう。

だから、なるべく思考を無にする努力をした。

その結果なるべく寝るようにしたのかもしれない。

起きている間は音ゲーに没頭して、集中力を費やして他のことを考える隙を作らなかった。

 

直前も耐えられなくてギリギリまで寝て、23時半頃シャワーを浴びて5分前に頭にタオルを巻きながらスタンバイ。

体を洗ってる間は洗うことに意識を持って行けたから良かった。

躁鬱だった頃はシャワーの時間ってストレスが放出されやすくて絶叫せずにいられなかったから、それを思うと軽症なんだろうと思う。

 

23:57に1ヵ月前から下書きしておいた文章をLINE画面にコピペしてあとは送信ボタンを押すだけの状態にして待機。

サブ端末のスマホ時報を表示させ、0:00に送った。

ドキドキしながらずっと画面を眺め、既読の文字が浮かび上がるのを期待して待つ。

開封したらすぐに返事を送る彼の習性を考えて、待機がバレないよう一旦メッセージ一覧画面に戻して長押し画面にしてみたり、やっぱりトーク画面にしてみたり。

 

でも、20分待って既読になることはなかったので、これは無視と決めた案件なんだなと察した。

十分に想像していた展開だったし、恐れていたよりはショックは小さかったかもしれない。

胸を突き刺すような悲しみはなく、ただぼんやりと虚しさを感じていた。

私のことが好きでもがいてるだけだよねって楽観視していたビジョンが崩れていきそうで、私必要とされてないんだなぁとか、何をしても喜ばれない存在になっちゃったんだなぁとか、諦めが混在する悲しみというか。

 

そんな報告ツイートに対して、必要としてないのではなく今は何もしたくないだけだよとリプを貰ったり、今まで無視してたのに美味しいとこだけ反応するのは申し訳なく思ってるんじゃないかとか、色んな声に励まされて納得して自分を保つことが出来た。

無気力だけじゃなくて無関心もまた鬱の症状なんだよなぁと改めて刻み込んだりして、憎むべきは病気なのだと戒める。

本来の彼はそんな人じゃないんだ。

 

鬱彼界隈でも誕生日のお祝いは私もスルーされましたって人が多くて、男性は自分の誕生日にあまり興味がない人が多いという統計も踏まえて心が動きにくいのかもという話は出たんだけど、私の彼氏の場合は違う気がするんだよね🤔

「俺のためにしてくれることは全部嬉しい」「愛されてるって実感したい」「バレンタインは俺だけの特別が欲しい」「ずっといちごの1番でいたい」と何度も訴えていた彼氏くん。

1度しか聞いてないお誕生日をちゃんと覚えていて、しかも0時ジャストにお祝いってことは事前にちゃんと計画してたのも伝わるわけで、きっと彼は嬉しいと感じてくれた筈なんだ。

 

ただ「俺は何もしてあげれてない」が引っかかってるから手放しに喜べないんだよね。

私の誕生日デートすっぽかしたし、お祝いもこっちから連絡してしどろもどろにハピバ添えたようなもんだし、バレンタインも会えなかったし、ここ最近ずっと未読無視で避けっぱなしだし、本当に何もしてくれていない。

そんな流れで自分の都合のいいとこだけ受け取るのは申し訳ないって思うのは想像に難くないし、今回のことを単独扱い出来ないだろうことも十分想像していた。

 

彼がもがいていることも、大切に想ってくれてることも分かってるから、私は「何もして貰ってない」とは思ってないけど、表面にひっぱられてしまうところがないわけではなくて。

見えないものに縋って見たい未来を見ようとしているだけだから、いつだって不安。

でもそれが信頼なんだろうなと思う。

 

「信じる者は救われる」って言葉があんまり好きじゃなくてね。

世の中は悲劇に溢れているのに何もしてくれない神を信仰するのは愚者としか思えなくて。

浮気癖のある恋人を信じてしてない筈って思っても、現実が変わるわけじゃないんだからする時はするでしょとも思うし。

だけど今の私たちの場合は根拠なく架空の思想を手繰り寄せているわけではなくて、不安で時々揺らぎそうになるけど信ずるべき材料はちゃんと揃っている。

時の流れに惑わされてかつての愛が消えたように誤認してしまうこともあるけど、見えづらくなりますよっていう注意報はしっかり流れていたし、彼からの愛情や謝罪は受け取っている。

信じよう。

 

今日の睡眠はとても眠りが浅かった。

何度も何度も目が覚めて、開かない目をこすって期待値の低いLINE画面を確認してはまた眠る。

どうせ何も変化はないだろうと思うと確認するのが億劫でそのまま再び寝た時もあったくらい期待はしていなかった。

既読になっている夢も、彼が自分の心境を説明してくれる夢も見た。

今日はずっとその繰り返し。

 

無視したことも私を悲しませてるの分かって更に苦しんでるんだろうなぁって思ったら勝手に手が動いて、誕生日翌日となった深夜2時過ぎに「大丈夫だよ。私はいつでも側にいるからね」と送ってしまった。

追いLINEは復職まで控えようと思っていたのに。

でも、メッセージ一覧画面でこれが表示されるのは互いの心に優しくて悪くないよね。

また気を使わせてしまった、またフォローされてしまった、なんて俺は情けないんだろうって思ってしまうかもしれないけど。

それでも側にいるよって実感して欲しい。

大丈夫だよって魔法の言葉だと思うんだ。

根拠がなくても少し安心できる気がして、不安な時ほど欲している言葉だと思う。

 

過眠と不眠の混合型だったここ最近の体調も、こうして「守りたい」と思えたことで少し回復するといいな。

たかが未読無視が増えただけの出来事だけど、1つ1つの積み重ね。

一文字もラリーには至ってないけど、きっとお互いにたくさんの感情が渦巻いたであろう彼氏の初誕生日でした。