まっすぐな視線

鬱彼氏とのお付き合い日記

0602 隠し子発覚

まさかの衝撃展開に頭も心もついていかない。

 

昨夜ふと思い立って、以前彼が教えてくれた「お料理教室の先生をした際の募集ページ」がまた見たくなってお目当てのページに辿り着き、その企業サイト内をあれこれ見て回ったら見たことない写真が出てきて浮かれていた。

お泊りの時にコンタクトを外していたし視力が悪いのは知っていたけど、初めて見るメガネ姿にキュンときていた呑気な時間。

きっと日常的に会えていたらこういう新鮮さを生で体験出来るんだろうなと未来に想いを馳せていた。

 

楽しくなった私は検索の幅を広げ、もっと他にもネット上に彼のお仕事レポートあったりしないかなと思いつく限りのワードで彼を探した。

すると出てくるじゃないですか✨

お料理教室の企業アカウントらしき中の人が明らかに彼1人であることが分かる内容で、当日使用したであろう彼の本名が書かれたネームタグの写真や顔写真が載っていていたり、その日の料理教室のレポートやご挨拶文、プライベートで作った料理の写真がたくさん載っていてワクワクしながら読み進めた。

企業のアニバーサリーの料理担当をした日はおもてなしのプレッシャーが強く「お疲れ様でした」と握手を求められて泣きそうになったことなども綴られており、そういう感受性は私が好きな彼そのもので改めて愛しく思った。

スイーツ大好きな私は彼がお菓子作りもやはり完璧にこなせると知れたことも嬉しくて、将来これは私にも作って貰えるものだと期待しながら目を輝かせてFacebookのページをスクロール。

 

 

「娘がクリームを舐めようと企んでいたので」

娘が…娘…?

ん?どした?

ん???

 

さらっと読み進めてスクロールしようとした指が止まる。

あれ?え?あれ?

 

確かにページ内には小さな女の子の写真があった。

でも他にも主婦であろう女性たちがたくさん写っていたので誰かのお子さんだろうと然程気にせずスルーしていた。

でも「皆で撮った写真」の中にはよく見ると家族写真らしきものがある。

核家族とそのご両親であろう合計5名が写っていて、分かりやすく家族のみでないのとお母さんがとても若々しくてお婆ちゃんには見えなかったので不自然に思わなかった。

「あ、これ彼の家族なんだ」とやっと悟る。

 

結婚していた。

家庭があった。

投稿は2016年と2017年のほんの一時期で2017年3月を最後に更新は止まっているから6年前の古い情報なので、もしかしたら離婚はしているのかもしれない。

でも娘がいた。

間違いなく彼の娘だ。顔が似ている。彼のDNAを受け継いでいる。

当然ながらそんな話は聞いたことがない。

 

ショックを受けたけど絶望するでもなく悲しむでもなく、なんだか1番最初に感じたのは納得だった。

 

性格は勿論のこと、仕事も身長も収入も含めて私は彼を心から素敵な人だと感じていたし、女性の扱いに慣れていることも感じていたし、何でも褒めてくれて心地良さでいっぱいにしてくれる人で、完璧彼氏過ぎて理想の塊だった。

そんな人が難ありだらけで39歳まで長らく彼氏のいなかった私なんかと未婚の状態で出会うわけがないんだ。

そりゃあそうだよね、そっか。

 

そして何より出会った当初から既婚者である疑惑は抱いていたから早々に問い詰めた過去がちゃんとあるんだ。

omika-0910.hatenablog.com

マッチングアプリのプロフに書いてあった「長男」「一人暮らし」という嘘でも構わない故に見逃してあげた偽情報が書かれていた項目。

彼が「相手が本当に見つかると思ってなくて適当に入力した」と言い訳したから信じてあげた。

私がそれをスクショにマーカーまで引いて問い詰めた時、彼は焦って仕事中抜け出して電話をしてきて「付き合うの早かったのかな」と言った。

それを私はなんて動揺の激しい人なんだと自信のなさに衝撃を受けたけど、これはバレて修羅場になる不倫に踏み切る覚悟に揺らいだと思えばしっくりきてしまう。

お兄さんと二人暮らししていて自室がないというちょっと疑わしい設定も、私が行きたがらない用のウソだった可能性がある。

 

omika-0910.hatenablog.com

「金アレだから指輪は出来ないんだ」という恋人らしい日常アイテムの拒否発言もとてもひっかかっていた。

でも実際に金アレの人はいるし、彼がそう言うのなら信じるしかなかったよね。

そう、結局は信頼関係で付き合うしかないのだから、大好きな人がそういうなら私にとってはそれが真実だったんだよ。

 

親戚のおばちゃんじゃなくて、自分の家庭があったのかな。

今も奥さんと娘がいるおうちにいるのかな。

会った時のやつれ方や、知識がない筈なのにひらがなになったことや謝罪祭りだった症状を思うとうつで間違いないと思うし、過去の恋愛の不満も嘘には聞こえないし私は愛されてたと思う。

大切に溺愛されていたことだけは何も疑っていない。

でもそれは不倫デフォルトってだけに思えてきた。

 

1人で衝撃を消化出来なくて、友人🐰に「たすけて」と連絡した。

ちょうど夕方で彼女の仕事が終わったタイミングだったらしく長電話に付き合ってくれた。

一緒にFacebookのページを見て検証して、娘は何歳くらいだろうとか分析したり、私の話をとにかく全部うんうん聞いてくれた。

一方的な聞き役に徹さず同調の意を挟みつつ、彼女も自分のことのように率先してあれこれ調べてくれた。

 

彼に直接聞くしかないと文章を組み立てる。

鬱で向き合えず未読が続いている状況も、不倫の問い詰めもどちらも激重案件なのにWになって返事が来る気がしない。

逃げたい気持ちしか湧かないであろう状況を投げつけるのはめちゃくちゃ気が重かった。

だから少しでも返信率を上げる為に精一杯の譲歩で優しい言葉を探す。

しかも内容が意図通りに伝わらないと意味がないから通知で読める短文に収めねばならない。

 

FBを見つけ「娘」の表記にビックリしちゃった…。

受け止めるから今日中に(彼氏)の言葉で説明して貰えないかな?

 

不倫であっても2番目の女として関係を続けるのか否か、否定も肯定も決めかねる気持ちで文章を書いた。

勿論望みはしないけど、関係を断つ勇気はそんなすぐに湧かないから縋りつく方が楽かもしれないという気持ちも少しあった。

そんな意味での「受け止める」だった。

 

緊張の面持ちで画面を眺めるけれどやはりすぐに既読にはならない。

動揺するよね、そりゃ即答できる案件じゃないよね。

でも私はこの件をだらだら待てないと思ったから強引に「今日中に」と期限をつけて送った。

 

ふとブロック確認をしたらスタンプが贈れない。

鬱彼界隈で度々話題になる恋人からのブロック。

それはよくある話で割と皆日常的にブロック確認をしているから、スタンプのプレゼント機能で贈れなかったらブロックされているのだという確認方法は聞いていた。

ちょっとビックリしたけど、ちょっとだった。

それ以上の衝撃のおかげでなんか感覚がバグっている。

でも衝動的に電話をかけた。呼び出し音が鳴る。久々に見る画面だった。出ない。

 

ブロックされていると分かっても、もし解除された時に唐突にその話題じゃよくないよねと送信取り消しをしようとしたけど、友人🐰がブロックの仕組みを調べてくれて2人のLINEでテストしてブロックされてる最中に送ったものは解除されても届かないことが分かった。

そして届いたものと届かないものはこちら側には知る術はなく、解除されたら全部が既読になるだけのよう。

実際に彼から「これが最後に読めててこの後ブロックした」と教えて貰わない限りどのタイミングでブロックされたのかは分からないようだ。

電話の呼び出しも向こうには一切通知されないらしく、スタンププレゼント確認をしない限り「ただ無視されてる」という印象を与えるような仕組みになっている模様。

 

しかしネットに対する警戒心がガバガバな彼。

職業柄そういうものなんだろうけど本名フルネームで顔写真を公開している上に、企業アカウントのFacebookには080で始まる携帯番号が載っていた。

これは彼に繋がる可能性が高い。

着信拒否で逃げられる可能性を考えて友人🐰の名乗り出で携帯を借りようかとも思ったけど、いずれにせよ彼が向き合ってくれて初めて意味を成すことだからと自分の携帯で名乗りを上げて再度同じ文章をiMassageで送ってみた。

友人🐰と話している間に3時間近く過ぎて「今日中」のタイムリミットが数時間しかなくなってしまったのとやっぱりそこに圧が強いので削って送った。

 

「配信済み」と表示された。

6年前で止まってたFacebookだったけどその番号は今もちゃんと使われていた。

iPhone同士だとこういうステータスが表示されるらしい。

ずっと画面を眺めていたけど返事が来ることはなかった。

「今日中」を消した後悔と、仕方がないと思う気持ちと。

 

もう黙って待つのは嫌だった。

不倫であれ、離婚済みであれ、彼がちゃんと説明してくれないと分からない。

弁護士雇ってお金をかければ既婚かどうか調べて貞操権の侵害とかで相手を訴えることも出来ると教えて貰ったけど、そんな戦うメンタルは私にはきっとない。

でも、白黒ハッキリさせて別れなり待つなりちゃんと決めたかった。

今の状況ではどうしたいもこうしたいもない。何も分からない。

頼むよ、返事をしておくれ。

 

でも、希望は見えない。

 

集合写真をまじまじと分析したら、写っているもう1人の男性が彼とそっくりだった。

ということはこのご両親らしき2人は彼の親だよね?

不仲設定まで嘘だったのかな。

6年位前に親戚の葬儀で京都に帰ったきり会ってないと聞かされていた。

6年前っていうのはあってるし、葬儀の前かもしれない。

でも奥さんと娘とご両親、なぜか皆仲良くペアルック。

彼はコック服だけど、どう見ても円満な親族そのもの。

おかしいな。

 

Facebookに再登録して検索機能使って彼個人のページにも辿り着いて。

そっちにはまともな情報殆どなかったけれど出身地が東京都立川市になっている。

おん?京都どした?

嘘ばっか出てくるじゃん…

 

嘘疑惑が広がる度に悲しみがじわり。

認めたくないけれど、どんどんグレーの色が黒に近づいていく。

私が愛した人は存在しない人だったんだろうか。

私は何の為に今日まで頑張ってきたんだろうか。

もう彼との未来はないんだろうか。

 

着信拒否されただろうかと不安になって2時間後もう1通送ってしまった。

ちゃんと配信済みになった。

彼は説明しなきゃって気持ちと、こっちにこないでって気持ちできっと今ぐるぐるしてる筈。

俺は悪くない俺は悪くないって言いながら死ぬほど自分のこと責めてるだろな。

 

私絶対この人と老後まで一緒にいるんだって信じて頑張ってきたけど、努力の日々はなんだったんだろうなって放心している。

今日になって子宮も痛い。

夕飯も食べれなくて電話切った瞬間猛烈な吐き気に襲われた。

私こんなに体壊してまで彼氏のこと純粋に待ってたのにね。バカだよね。

彼は私がいなくなっても痛くないのかなって思うと虚しいし悔しいよね。

 

でも皆がいてくれてありがたいなー…

ずっと友人🐰が電話対応してくれたし、寝る間際もLINE対応してくれたし、何人かDMくれて長話し付き合ってくれたり、ただ説明するだけを繰り返したけどそれが今の混乱してる私には必要で。

1人にさせないでいてくれた皆に感謝する静けさの訪れた時間、やっと泣いています。

 

根拠なきものに縋るのだけは不格好過ぎてしたくない。

「だって彼はあんなに優しかったもん!」って。

でもそれがきっと1番の本音。

お話がしたいなぁー…😭😭😭