まっすぐな視線

鬱彼氏とのお付き合い日記

0916 早かったのかな

手帳にスケジュールを書き込みながら、私たちはまだ1週間も経ってないんだなって改めて認識して笑っていた。

彼から朝のおはようが来た時にそのことを告げ、彼の誕生日を手帳に書き加えた。

「この仲の良さは1週間未満とは思えないね(笑)でもこれからもっともっと仲良くなろーね🥰」と言ったら「ほんとね笑 あー早く18日の仕事終わんないかな🥰」と出勤前の時間(私は勤務中)に秒で返ってくるラブラブな私たち。

 

お誕生日インパする時に実はお揃いコーデをしたいって打ち明けたら了承してくれて、念願が叶う期待に大はしゃぎした。

男女でデザインが違うTシャツで私は以前着た時の写真があると参考に送ったら「ごめん」と言われて一瞬不安になったのに「ふつーにいちごがかわいいって写真見てた笑」って言ってくれる。

ああもう嬉しくてどうしよう。

仕事終わりに「ずっと(彼氏)のこと考えてほわほわしてる🌸」ってLINEしたら「あらあら🥰俺も一日中いちごのこと考えてる笑」って別々に過ごす時間すら仲良しの幸せ。

 

付き合い立てならではだと分かってはいるけれど、嬉しいものは嬉しい。

あんまりに幸せだから何か裏があるんじゃないかって不安すら沸いて「既婚者だったとかないよね!?」って疑心暗鬼が顔を覗かせた。

即答で「ないよー笑笑」って返ってきて、同居中のお兄さんにも紹介しなきゃと言ってくれたのに、マッチングアプリのプロフに誤情報が記載されていたことが今になって気になってしまった。

 

実際はお兄さんと2人暮らしの次男だと言うのに「長男一人暮らし」と書いてたことについて指摘すると「そんな風に書いてたっけ?笑」ととぼけた様子の彼。

事実がどうあれ問題はないけど誤情報を提示していたことは気になって、やりすぎかと思いつつスクショにマーカーして証拠をつきつけると「あ、ほんとだー!」と明るくリアクションしつつ「どうせすぐ退会するし相手も見つかんないだろーなーってあんま真剣に考えてなかった、、、」と言う。

ま、確かに彼のプロフはマジック好きなことすら触れてないしたいした情報載せてなかったし雑だったのは確か。

写真の数は多かったけど殆ど食事やお酒の写真で、自己㏚が下手だったからこそこんな優良株が残っていてくれたと思っている(小声)。

 

「ゆっくりでいいから(彼氏)のことこれから色々教えてね😊」と送ったら「俺の事まだあんまりしらないかあ🤔」となんだかちょっと思った反応と違う言葉が返ってきた。

「お互い少しずつやね!」「だね💗」で完結したと思いきや彼は引っかかってしまったようで「付き合うの早かったかな、、、ってちょっと思った、、、」と後悔しているかのようなことを言い出した。

「でももう大好きだし💗そんな寂しいこと言わないで🥺」とフラれる気配を察して繋ぎ留めようとする私。

「うん!ごめん」と言ってくれて話は終わったけど、正直たったこれだけの会話でそんな展開になるとは思っていなくて動揺してしまった。

さっきまであんなにラブラブだったのに、些細な障害1つでこんなに不安定になってしまう程脆いのか…。

 

20分して「もう家?」と聞かれ、最寄り駅ついて電車降りるところだよって言ったらその10分後に電話がきた。

「普段だったらこんな時間に絶対電話出来ないでしょ?」って聞くと「うん、タバコ吸ってくるって言って抜けてきちゃった」と無理して時間を作って連絡してくれたようだった。

それだけ必死な想いで誠実に向き合ってくれてるのを嬉しく思いつつ、彼は私が思うよりずっと繊細で不安定なのかもしれないと思った。

私は付き合ったことに後悔なんてしてないし、もう大好きだし、知らないことはこれから知っていけばいいんじゃないかなって当たり前のことを伝えた。

彼はデタラメなプロフを私に責められた気になって慌ててテンパったのだろうか。

文字と同じことしか言わなかったけど多分それで納得してくれたようだった。

 

「私フラれちゃうのかなって思ったよ😂」と打ち明けると「電話1本で!?」と全くそんな気はなかったようで、そこは私が繊細で不安定だったということか。

やはりお互いにちょっと感情が暴走しやすいタイプの人種なのかもしれない。

無理に時間取って電話くれたのも、焦りからくる行動だろうから、本来はいいことではないよね。

共依存なんだろうな。

シドとナンシーに憧れがちなロックの世界に生きる者としては、理想の彼氏なんだけど。

過去に好きになったどの人よりも感覚が自分と似ていると思う。

今までは私の愛が重すぎて逃げられることが多かったけど、やっと同等の人に出会えた実感がある。

 

LINEの背景を2人で家飲みした時のお写真にしたんだってスクショを見せて、彼が来る日の為にシャンパン買うのどれがいいかスーパーから写真送って指示を仰いで、仕事で社長と飲み会に行く彼に行ってらっしゃいして不穏な空気は多分消えた。

不安になった私は何か喜んで貰えそうな特別な愛情表現をしたいと思って2人の似顔絵を描いて彼に送った。

 

飲み会終わりの報告が来るまで起きてようと思ったけど眠気に勝てずに0時過ぎにおやすみLINE。

1時間後に「ただいま!遅くなってごめんね!おやすみ💓」ってきてたので夜中に目が覚めた時にホッとした。

 

当時は深く考えていなかった色んなやりとりが、これを執筆している2ヵ月近く経った今思い返せばたくさんの伏線が散りばめられているなぁと思う。

優しく繊細な彼を責めるようなことをするのは絶対厳禁だった。

飲み会前後の連絡は向こうは多分負担になるから全部の報告を求めるのはやめるべきだった。

彼の繊細さと、私の依存の強さの片鱗が見えている。