0320 生存確認シルヴプレ
目が覚める度に寝ぼけ眼をこすってLINEを確認する。
未読だよね変わってないよね。
昼過ぎにちゃんと目が覚めた時に勢いで追いLINEをしようかと思ったけど、寝起きは冷静な判断が出来ない筈だと思いとどまった。
でもしばらくしてやっぱり今のタイミングでこそ伝わる私の焦燥感を出してもいいんじゃないかと思った。
それを踏まえて返事が欲しい。
「生きてる?🥺」
14時頃送信。それでも既読がつかない。
次第に本当に不安になってくる。
軽く掃除機をかけていたけど疲労感を感じてベッドへ。
呼吸が乱れる。掃除機ってそんなに息切れないよね。
なんだか寒い。
あれ?物凄く寒い。尋常じゃなく寒い。
外の天気はいい。
日中で、いつもと同じパジャマで布団をかぶっているのに悪寒がする。
体温を測ってみるけど平熱だし、体がウイルスと戦ってる時の悪寒とは感覚が違う。
季節変化でしまった毛布をひっぱりだしてきてかぶる。
それでも寒くて仕方がない。おかしい。背中だけ異常に寒い。
調べたら自律神経の乱れで悪寒の症状もあると知った。
初体験だけど極度の不安がストレスとなって急激に自律神経が乱れたんだろう。
私多分本当に彼が自殺でもしようものなら一緒に死んでしまうんだろうな。
不安を取り除くためにクラシックを再生し、意識が遠のいてそのまま気絶するように眠り、夕方起床。
LINEは一向に既読にならない。どうして?
心のざわつきを少しでも落ち着かせようとアロマスチームをセットしてプラネタリウムを天井に映し出す。
ぼーっと考えるのが怖くてそれにすら集中出来ない。
結局投影したままスマホであれこれネットサーフィンして過ごす。
ほんとに生きてる…?🥺
耐えきれず19時過ぎに更に追いLINE。
これを送ったらさすがにお返事をくれるのでは。
こっちは本気で心配しているのだと伝われば連絡がくると思って送った。
生きてる??😢
(彼氏)の身に何かあってもLINEは未読のままずっと送ることができちゃうから生存確認出来ないの怖いよ😖
お返事はしなくていいから、生きてることだけ教えて欲しい😭
それでもこない。
このまま返事をしなければ死んだことになって傷つけることになっても別れ話をする労力なく終わりに出来るって思われていたりしないかな…とか、悪い方にばかり考えてしまう。
生きてるよって言って欲しくて起こした行動がどんどん私自身をも追い詰めていく。
諦めて違うことをしながらも、今出来ることは何だろうと元職場への聞き込みを想像したりしつつ、鬱彼界隈の人たちとお話しながら気を紛らわせる。
こういう時同じ境遇で同じような気持ちの人がいるのは本当にありがたい。
日付変わって深夜2時前。
彼がハマっていたゲームを思い出して、今はさすがに許されるだろうと控えていた起動をしてログイン状況を確認した。
1日前表示になっていた。
ということは椅子写真を送った後にゲームをしているので意図的な無視であることを確信し、その時点で生きているならきっと今も大丈夫であろう安心感が得られた。
よかった…よかったよう😭
でも、ここまで言っても心が動くことなく無視対象だったんだなと突き付けられるとそれはそれで虚しくもなる。
私の価値ってそんなもんなんだなっていう点と、それだけ無気力が重くて優しい彼がいなくなっちゃったんだなっていう点と。
今の彼のイメージを嫌でも更新しないと偶像に夢見てばかりじゃダメなんだろうな。
ログイン監視は彼自身も気にしていたであろうことなので、潔く謝罪することに。
ゲームのアイコンがLINEと同じシェフ姿の宣材写真になっていて、SNS連携はTwitterしかないゲームだから、今までアイコンなしだった彼は最近連携したんだろうなということも分かった。
Twitterのアカウントがあることは聞いていたけどほぼ使ってないと聞いていたし、吐き出し垢として使うのオススメだとアドバイスしたこともあるから別にいいんだけど、存在を意識すると気になってしまってつい出来心で検索した。
見つからなくてよかった。監視してしまったらお互いによくない。
ゲームは自由に遊んでほしくて監視みたいなことやめようと思ってたけど(彼のハマってるゲーム)ログイン見てしまいました。
ごめんね😭生きてるの分かったので安心しました。
催促するようなことしてしんどかったよね。
ごめんね😭
深夜2時過ぎ、これを送ったらすぐに既読がついた。
通知はオンだったのだという確認と、全ては意図しての無視だったのだということが明確に。
そして、まるで「悪いのは俺なんだごめん」と慌てるかのような既読に思えた。
彼は私が謝ったり諦めようとすると慌てて既読をつける時があって、それはやはり「見捨てられたくない」「嫌われるのが怖い」という感情の表れのような気がする。
いや我ながら未読と既読だけで感情読むスキル高すぎるな。
どうしてあげたら良かったんだろう…。