0909 はじめまして
マッチングアプリでリアクションをくれた1人だった。
「まぁアリかな」と可能性を感じる人は全部OKにしていたから1日で100人くらいマッチングしていたけど、たくさんの候補者の中で特別な「いいな」と思う要素があった。
プロフィールに書かれたスペックもざっと目を通したけどそこに重きはなく、ただ「笑顔が素敵だな」と思った。
この人と一緒にいたら私も笑顔になれそうな気がした。
後に彼氏として友人へ紹介したら「わ!人の彼氏の写真見て久々に良いと思った!これは絶対優しくて楽しそうな人で間違いないって溢れ出てる!」と言ってくれた。
そうでしょうそうでしょう、そうなんですよ(*´艸`)
もうあんまりよく覚えてないけど、多分向こうからメッセージもきて、お返事に笑顔に惹かれたよってことを書いたと思う。
そしたら「ずっと笑ってます!」みたいな自信の姿勢を見せてきた。
プロフィールの内容もメッセージの内容もあまりに簡素だったけど、そのシンプルさがすっと入ってきた。
明るくていい人なんだろうな。
私の顔写真を見て可愛いって言ってくれた。
3ターンくらいやりとりをした。
私は「ディズニーを一緒に楽しめる人とお付き合いしたい」という絶対条件を譲る気がなかったから、まずはそこの探りから。
背景に写り込んでいたタワテラのことに触れたら「実はシーよりランド派です!」って同意見があって好感触だったのと、絶対私の方が知識豊富な自信はあったけど「ランドトークなら負けません💪」って根拠なき自信に満ちた返しがとても好感触だった。
実際の知識量なんてどうだっていい。
この会話が楽しいと思ったからもっと話したくなった。
相手からの返事はあまりに文字数が少なくて、でもにこやかで楽しそうな表情が浮かんだので「文字より通話の方が向いてる印象を受けたので」って私から通話に誘った。
お仕事終わったらお話出来るっていうので、飲食業らしい彼の勤務先の閉店後である22時過ぎを待つことに。
確かランチピークを過ぎた14時くらいのやりとりだったっけね。
夜まで待つ間は特段想いが高まるような感じじゃなくて、他の人との可能性も視野に入れて普通にマッチングした男性たちとメッセージ交換をしながら過ごしていた。
ただ、通話にノリ気で「なるはやで仕事終わらせます!」って言ってた彼のことはちょっと楽しみにはしていた。
後で聞いたらこの時間も彼は私への期待感でいっぱいだったらしく「夜に話す予定出来たからメッセージとまっちゃったけど…こっち仕事中だからとか気にしてたでしょ?」って、もっと話したかったのに的なもどかしさをごにょごにょ言ってたっけ(笑)。
職場を出てすぐのタイミングらしい感じで連絡が来て、自転車で帰宅するという移動中にお話が始まった。
時々雑音がすごくて、ゴウゴウという風の音や、街中の人の声で彼の声が聞こえないことを訴える度に「ソーリー!」って言ってた。
なんで英語なんだろう、ジワる。
アプリの特性上、初回通話は15分で自動的に切れる。
話がイマイチ盛り上がらなかったり、一方的な充実感で片方がひいている時はそれを理由に終止符が打てる。
でも私たちにとって15分はあまりにもあっという間すぎて、LINE交換してLINEで通話を再開することになった。
過去にもLINE交換を求められたり、アプリ通話をした人は数人いたけど、会う前のLINE交換は誰からもOKしなかった私が「この人なら」と思った最初の1人。
2時間以上お話して、私が「そろそろ遅いし今日はこの辺で」って切り上げたら、少し寂しそうにしながら了承して終わりになった。
会話はめちゃくちゃ楽しかった。
早々に敬語を解除してお互い呼び捨てで名前を呼び合うことになった。
ディズニートークで盛り上がり過ぎて、もうそれはただの友達であり、趣味仲間であり、やっぱり好きな世界が同じって打ち解けるの早いし自然でとてもいいなと思った。
あまりに白熱しすぎて「私たちこれ恋愛に発展するの…?大丈夫そう?笑」って心配したくらい、とても近い距離で仲良くなれた。
気を使って相手の興味ありそうなことを探りながらどうリアクションするのが正解なのか頭を使うことはなく、ただありのまま自分が好きなことを楽しんで話したら相手もとても楽しそうにしていた。
パークは特別な場所でありたいから慣れたくないという理由で頻繁には行きたくないらしく、月2で通う私のインパ頻度にはついていけないけど、私が行く分には「好きに行ってらっしゃいと思うし、俺と行く時の為に情報収集してシェアして」って言ってた。
パレードが好きで、シンデレラ城を背景にウォルト像のあたりから見るのが最高なんだと力説していた。
完全一致ではないものの、私にはない熱意を持っていることにとてもワクワクして、彼目線のパークを想像するのが楽しかった。
レストランは詳しくなくていつもトゥモテラでバーガー食べるというライト層っぽい発言もあったから、パークフードが大好きな私はそこはリードして争奪戦の予約を勝ち取って案内したいなとか、新エリア未体験とあらば接待して私の味わった感動を同じように知って欲しいって思った。
この人ならきっと一緒にインパするの絶対楽しい。
お互いに興奮しながらわーきゃーはしゃいでるイメージが簡単に思い浮かんだ。
通話の中で彼からデートのお誘いがあった。
抵抗感はなく、当然のように承諾して、突然明日会うことになった。
むしろLINE交換したのが日付変更線あたりだったから数時間後の「今日」のお約束となる。
待ち合わせ場所を決める際に、私の家の近くまで行くよと言ってくれたことだけでもすごく嬉しかった。
前の彼氏はそこを絶対譲ってくれない人で、自分の行きたい場所優先で思いやってくれないのが不満爆発の引き金だったから、自分のアクセスのいい場所や都心の栄えた場所とか中間地点よりも「私が気軽に出やすい場所」を提案してくれたのは高ポイントだったりした。
もうちょっと相手の近くまで行くよって譲り合い精神でお互いに「いいよいいよそっちまでいく(笑)」って言い合って、結局私の家の近くの栄えた駅でデートすることに。
私は猛烈にハマっているゲームのイベントの終了間際で最後の追い込みにバタバタしていたから、終話後も寝ずにゲーム時間かつ、デートの時間もそれに合わせて夕方を指定した。
でも彼はとにかく私を求めてくる。
終話後もLINEでメッセージを続けようとするから、ゲームアプリとLINEを同じ端末で片方しか開けないのが不便でPCでLINE立ち上げて、1曲プレイするごとに少しLINEを返すという慌ただしい対応に追われた。
状況説明しても引き下がることなく「忙しそーやね笑」「明日はもっと話そーね」「明日はできるだけ長くいたいです!」って構ってモードの彼。
集中させて欲しいと思いつつも積極的なアプローチが嬉しくて、じゃれてくる犬を横目で適当に撫でまわすような感じだった。
「明日そのゲーム教えて笑」から10分経たずにチュートリアルだけでもやってみるってインストールに踏み切った彼。
「ゲームに関してはそーとー飽き性だけどいちごがしてるならやってみたい笑」って興味を持ってくれた。
生活の基盤になっているゲームを共有出来るのはめちゃくちゃデカい。
ちょっとありえないくらいの課金をする程にハマっているゲームも恋人との共通点になるなんてそんな無敵なことある?
何を話しても「そうなんやね😊」しか返ってこなかった元カレとの差に衝撃。
私への興味関心の高さと何でも一緒に楽しもうとしてくれる姿勢がすごく嬉しかった。
私の解説を聞きながらチュートリアルを進めて、私が感じてるゲームの魅力をすぐに共感してくれた。
「こういうタイプのゲームあんまやってこなかったから苦戦してます😂😂」って言いながらも「まあ見てな💪いちご抜くかもね😌😌」って謎の自信を見せてくるのがほんと面白くて、このゲームに抜くとかあったっけ…?と思いながらずっと笑ってて。
たった数枚の笑顔の写真に惹かれた勘が正しかったと思った。
朝4時頃までゲームをしながらLINEのやりとりが続いて、突然返事がなくなったから「きっとこれがさっき言ってた"よく寝落ちする"なんだな」って察しつつ、翌朝おはようって連絡がくるのを楽しみに1日を終えた。