1015 誤解されたくない想い
早朝に目が覚めて、とりあえずスマホの画面は見るのだけど
そんなに焦って確認しなくても連絡は絶対きていないと確信していた。
その予感に狂いはなく、どうでもいい通知だけが数件重なっていた。
(彼氏)。(彼氏)。
相変わらず心の中で名前を呼ぶ。
会いたいとか恋しいとか動詞をつけようと思えば勿論無数に浮かぶけど、ただ漠然と存在を思い浮かべて名前を呼ぶだけ。
私の心にずっといる。
そのうち思考が働き始めると「がんばれ、がんばれ」って応援したり。
今日は心苦しくやるせない気持ちで名前を呼んでいた。
13日に送られてきたLINEのショックをまだ引きずっている。
分かったつもりでいたしんどさにリアリティが増して、実感が重くなる。
「余裕がない」って表現を使う状況にも幅があって、それはお休み宣言した頃の比ではないんだろうなと思う。
今日も1日既読がつくことはなかった。
私の体調もまぁまぁよくない。
咳が悪化して肺が苦しい。
しっかりお薬を飲まねば悪化するだろう危機感を持って、朝一旦起きてちゃんと薬を飲んだ。
持病である甲状腺の何やらと相まって、疲労とストレスはダイレクトに免疫力を低下させてあちこちが不調になっていく。
対策を取らねば。
私の身体は強くない。
昨夜は日付が変わる前に寝たというのに朝からぐったりしていて、服薬後は再び眠った。
次に目が覚めたらお昼だった。
この睡眠時間は脳の疲れだ。
ああ、私もこのままじゃヤバいな。
今はとにかく悪化させないように立て直しを頑張らなくちゃ。
脳疲労→過眠→睡眠が足りているのに寝ようとするから眠りが浅くなる→夢を見るようになる→魘される
私のいつものパターン。
悪い未来が安易に見える。
お昼に目が覚めた時、案の定夢を見た。
彼が出てきた夢で、それは平和なもので悪夢ではなかった。
書き留めておかなかったから内容は忘れてしまったけど、私はまだ絶望していない証だったと思う。
彼の夢を見たのは今日が初めて。
映画を見つつランチを食べて、だらだらゲームして、ドラッグストアとスーパーにお買い物。
出かけることは苦じゃなかった。
楽しい曲を聴きたい気分じゃなかったけど、それはただの趣向であって鬱傾向はほぼない安堵。
大丈夫、まだ大丈夫。
行動の1つ1つに注目して鬱の再発チェック。
スーパーに行くと当たり前のように一緒にお買い物したことを思い出すけど、私たちにはまだ未来があると思っているから心が苦しくなるような感覚はない。
ただお酒のコーナーを見て「しばらく買い足す必要はないなぁ」って残念に思ったり、一緒に食べたもつ煮込みをまた買ったり、記憶を辿りながらも普通に暮らしている。
生活をまともに出来ない状況の彼を支えるならば、食事の世話が出来るようになりたい。
シェフの彼氏に料理を振舞うなんてハードルが高過ぎるし、母の手伝いもまともにしたことがなくずっとお金で解決してきた私にはとてもとても気が重い作業だけど「料理は彼の担当」という甘えが1年中通用するわけじゃないのは分かっているし、この機会に1品でも2品でも何とか形に出来たらいいな。
…って思いながら大半は調理不要な食料を買って帰宅した。
腰はめちゃくちゃ重い。料理は本当に好きじゃない。やりたくない。
彼が来る気配のない家は緊張感がなく散らかっていく。
自分の為だけならば何も頑張りたくない。
でもいつか来るから、きっとそのうち突然行くって言われるから…そんな微かな期待に比例した分だけ適当に片付ける。
映画を見て、このブログの2日目を少し書き進めて、割と気を紛らわすことに成功した1日だったと思う。
でも何をしていてもずっと彼のことを考えている。
集中して映画を見ていた筈の最中に、映画内容と無関係に唐突にLINEを送りたくなった。
集中など出来ていなかった。
「今日も大好き🥰おやすみなさい」
たった2日しか経ってない。
もっと放置してあげなきゃいけないと思ってた。
プレッシャーを与えてしまう、追いつめてしまう。
心の負担が軽くなるように彼の健やかな状態を祈るくせに、そこに私だけは特別扱いして欲しい欲求がまだ抑えられない。
既読がつかないってことは今はそんなもの求められてないんだろう。
それでも、私の心が彼から離れていないことを伝えたい。
こんなにずっと想っているのに、寂しく感じたり呆れられているのではって誤解が生じるよりは疎ましくても好意を届けたい。
今日はどんな1日だったのかな。
お仕事だったのか、お休みだったのか、引っ越しに関する何かをしたのか、近況が知りたい。
お誕生日についてはどう考えてる?
ディズニー行くのはやめにしようって思ってるのにそれは言えなかった。
無理だろうって分かってるのに自分から砕く勇気がまだない。
私は優しくなりきれない。ずるい。
せめて会えないかなって家に誘うこともそっちに行くことも想像してるのに、連絡がまともに行き来しない今そんな話がスムーズに出来る気がしなくて頭の中に留まるのみ。
お話がしたい。
でも出来ないから一方的に伝える言葉を吟味した結果、その一言になったんだ。