まっすぐな視線

鬱彼氏とのお付き合い日記

0105 休んだ虚無感

少し休んだらそんなに時間をかけず回復すると思っていたのに、休み始めたら想定外に悪化してどんどんしんどくなっていくのはどうしてなんだろう。

思い描いてた未来とあまりに乖離があって、想像してなかったことがどんどん出来なくなって行く心身の変化に戸惑っている。

今思えば12月中は常に色んなことを考えて思考を言語化して前向きになろうと頑張った結果、たくさん楽しい時間を過ごすことが出来た。

だけど多分それはとても強引な理性によって負の感情を心の奥底へ閉じ込めていたから、無防備な睡眠体制によってパンドラの箱が爆発したんだろうか。

 

病のせいなのか、薬のせいなのか、生きている実感のない今日この頃です。

感情がないわけではないんだけど心が動かない。

かなしい、がいっぱいある。

惨めで、情けなくて、自分を許せないことばかり。

何も考えたくなくて何も見たくない。

 

ライブに行った汗を流す気力もなく丸々4日間寝続けて、昨夜やっと今年1回目のシャワーを浴びることが出来た。

外出の予定も全て見送ってただただ気絶するように寝ている。

感情や意欲を持って表情豊かに生きている人が違う人種のように思えて、語弊を恐れずに言うならそれはとてもこわい。

 

必要な休息だったとは言え、寝ている間に5日も過ぎてることを自覚すると虚しくなったりはする。

日曜の終わりに「何もせず休みが終わったな」って感覚の拡大版というか、終わりのない休息に焦っても仕方ないのは分かっているけど生きてる実感がなくて虚無感に襲われるというか。

払拭する為に翌日おでかけ予定を入れたものの、気乗りしなくなってきてまた落ち込む。

 

心が軋んで涙が出る日は「生きてるだけでえらかったね、がんばったね」って自分を褒めることも出来るけど、無のまま時が過ぎて食べた分だけ体重が増えて、運動する活力もなくてまた寝る生活って自尊心ボロボロになって当たり前だと思うんだなぁ。

だから少し体力が戻ったら、死んだように過ごした分を取り戻したくなってしまって、美味しいものが食べたいし関わることが怖くなくなっているなら友達と雑談してわいわい楽しく過ごしたい。

飢えていた分あれもこれもと欲張って結局無理をしてまた倒れるんだな。

学習してセーブしないと治らない。

 

彼もきっと活力が戻って彼女への気持ちが健在であれば頻繁に連絡したり以前のようにたくさん会おうとしてくるかもしれない。

でも無連絡から突然の変貌は、そういった何も出来なかった日々を屈辱的に思うが故の「反抗期」であって、本当に回復したわけじゃないからきっとまたすぐ寝たきりに戻ると思う。

やりたいことを思い浮かべられるようになっているだけでも大きな進歩。

だけどこの病気は頭と心と体が分離しているから、体のエネルギーを軸にしないと何もかもがうまくいかないように感じちゃう。

暇を感じて何かをしたくなっても本当は寝続けて何もしない方がいいけど、人間だから人恋しくなるのよね。

 

気持ちは元気です「今は」

待ち合わせに行く気があります「今は」

楽しみです「今は」

普通は持続するその感情が数分で溶けていくから約束した相手に迷惑かけてしまいそうで、責任感だけで頑張ろうとしてしまう。

 

行ったら行ったで楽しめることもたくさんあるし、歯を食いしばって拷問に耐えてるわけじゃないけど、無表情でぼーっと寝ているべき時間に体を縦にして笑顔を作るのは「本来ないエネルギーを振り絞ってる」から反動は絶対くる。

それでも楽しい交流は心の糧になるから無理する価値を感じるんだよね。

 

私はたった5日でこう思ったけど、もっとずっと長期の彼は寝たきりの自分を許せなくて苦しんだだろうなぁ。

最近はどうやって一日を過ごしてるんだろう。

大人しく寝ていて欲しい反面で、生きてる実感の糧になる出来事があるといいなとも思う。

スマホ嫌悪いつになったら治るかな…。

 

もし彼が鬱でなくて私だけが病んでいる関係性だったとしたら、彼はどれだけのことをしてくれるんだろう。

音信不通になって連絡を遮断しても耐えて待っていてくれるのかな。

何か励ましの言葉をくれるのかな。

早々にギブアップして別れを告げられるかな。

 

彼氏のことは変わらず大切だし出来るならずっと側にいたいけど、今は自分が生きることに精一杯で相手が何を感じて何を求めても応じる気力はなくて情報を把握しても「そうなんだ」としか思わない感じ。

悲しんだり寂しがらせていても「そうなんだ」でしかなくて、未読無視ってこういうことなんだなぁ。

 

今朝早く目が覚めて外を見たら朝焼けが綺麗で。

彼氏に送ろうかなって一瞬考えたけど私が不安定で苦しんでいることを告げたLINEさえ未読なのに、取り繕うような上書きをする気が起きなくて、菩薩彼女はおやすみにしようと思った。

彼が回復して頑張ってくれるのを待つ。

私は暫くこれ以上動かない。

 

会話する場さえあればお互いもっと不安が減るのに、一旦距離を取ることに慣れてしまうと連絡ひとつがものすごく重労働になってしまう。

その点やっぱり同棲は羨ましいよ。

言葉交わさなくても抱きしめて頭撫でるだけで本質的な安心が伝わるじゃんね。

もう一度彼に触れる日は本当に来るのかな…